掛軸の収納方法と、簡単な気遣い
掛軸の収納方法と、簡単な気遣い
※必ず快晴の日に行うようにしましょう
塵を軽く払った後で、矢筈(掛け竿)を用いて、掛軸を外し、畳の上に広げる。必ず軸先を両手の指先で摘み、軽く巻き取る。巻き取りの際に、軸の中央を持ったり、掴んだりはしないで下さい。
また、巻き取り中に軸の一部を体に押し当てるような事はしないで下さい。作品に折れができたり、痛みの原因になります。巻き上がった軸を広がらないように巻紙を巻き、巻紐で軽く巻留めして下さい。巻紙は掛軸本体で一番手が触れる部分を、汚れや傷みから護ります。巻紐で強く巻きすぎると作品に折れ皺がつきます。紙箱の収納には簡易軸受けをお使い下さい。巻き上がった軸を薄紙に包み、軸先に組立てた簡易軸受けを装着して箱に収納して下さい。軸受けは収納中に生じる置き癖を防ぎます。
尚、作品の保管場所も湿気の少ない場所に置いて下さい。カビを発生させますと取り返しのつかないことになります。
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